症状であって病名ではない、坐骨神経痛
『坐骨神経痛』 は腰椎神経根障害とも呼ばれ、
坐骨神経のどこかに発生した、圧迫もしくは刺激の結果を、
説明する時の用語であって、病名ではない。
刺激が起こる原因は、だいた脊柱管の中の、
L5/S1の神経根にあり、椎間板疾患や、
脊椎管狭窄などが含まれる。
この他坐骨神経痛の痛みは、仙腸関節における骨関節症など、
脊柱の外部からも発生することがある。
自覚症状として、腰痛や臀部痛、脚が重たく感じる、
患部が針で刺されている様な感覚などが起こる。
座る動作やくしゃみ、あるいは、咳をした時に起こる時もあり、
特に、腰痛がそけい部におけるしびれ感や、膀胱や腸の、
調節障害とともに起こる時は、救急疾患のサインだから注意しよう。
坐骨神経痛の治療は、
炎症が起こった原因によって決められる。
ほとんどは椎間板疾患が原因で、多くの人は、
手術の必要はないが、痛みが続く場合は、まれに、
腫脹した椎間板を摘出する手術を行うケースもある。
その例としては、脊髄腫瘍や骨盤内腫瘍など、腫瘍性の病気で、
坐骨神経痛を発症する場合などが挙げられる。
坐骨神経は、腰部・骨盤部から脚の末端にかけての、
とても長い神経なので、広範囲に症状を出す可能性がある。
毎日の仕事や生活習慣で、身体の同じ部分に負担が、
かかりやすくなっているので、予防するには、症状が出る前に、
1日の中で体操やストレッチをする時間を作り、一部分への負担が、
軽減される身体づくりをすることが、最も大切である。
生活習慣は、余程意識的に行わないと、中々変えづらいものだが、
まずは寝る前の数分間でもいいから、体操などを取り入れてみよう。